ブランデンブルク州、旧東ドイツ、ベルリンを楽しもう
by KIKI-Brandenburg
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   ★KIKIの自己紹介★
岐阜県生まれ、岐阜県育ち。
立教大学文学部ドイツ文学科卒業。同大学在籍中、交換留学生としてベルリン・フンボルト大学へ留学。
立教大学卒業後、フンボルト大学に正規学生として入学し、ヨーロッパ民俗学とジェンダー学を専攻。
2007年9月下旬に著書「がんばれ、ブランデンブルク州!」を出版。アマゾンなどネットの本屋さんでも買えます。「がんばれ、ブランデンブルク州!」で検索してください。ベルリンではDDR博物館でも売っています。興味のある方は私に直接問い合わせてくださっても結構です。

2008年8月の終わりに娘が産まれました!育児ネタもちょくちょくあります。

ドイツ語のプライベートレッスンをしています。興味のある人はここか、直接こっち(別ブログ)に飛んでください。

      ★お願い★
このブログ内の文章や写真に興味を持って引用/転載してくださる場合は、出典として明記してください。ネットの場合はリンクを張ったりトラックバック機能を使ってください。そして、そんな名誉なことがあれば、KIKIはぜひ知りたいので、ご連絡ください。

このブログはKIKIが趣味としてやっているものです。不快なコメントなどは削除しますのであしからず。

記事の内容に並々ならぬ興味をそそられた方、KIKIと直接コンタクトを取りたい方はメールでどうぞ。
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カテゴリ:ベルリン生活( 21 )

グリーンピース30周年

ここ数日で、アップしたいネタがドカドカっと増えたのですが、こんなときに限って、娘は熱を出してくれます。保育園に行っている数時間があるとないのではものすごい差ですね。

この土曜日に、3つのイベントがバッティングしました。その1つは、家の近くの店のリニューアルオープン\(^^)/だったのですが、それは時間的に無理だったのでパスして2つのお祝いをはしごしました。

今回はそのうちの1つ、グリーンピースの30周年のお祝いについて。

環境保護団体グリーンピースについては、ここで説明するまでもないでしょう。(興味のある人はここ)私は、アクティブに活動しているわけではないけれど、グリーンピースのやることには共感できるので、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけなんですけれど、寄付をしています。

グリーンピースの活動は多岐にわたります。環境と関わることすべてが守備範囲。森林伐採、海洋汚染、原発、遺伝子組み換え食品、いろんなことに反対して、啓蒙活動をしています。

特に日本と関わりがあるテーマだと、漁業にまつわる分野かな。魚の乱獲とか、イルカ・クジラの漁とか、海洋汚染とか。
グリーンピースの活動を通して、私は、水産資源を消費することが、環境と深く結びついていること、政治的な側面をもっていることを知りました。ドイツだと、肉食に対する批判はすでにあるのですが、魚に関してはまだまだ。魚介類を大量に摂取する日本でも、というか、大量消費国だからこそなのかもしれませんが、魚を捕ることにたいする批判的な視点というのはあまりないと思います。東南アジアのエビの話とかは知られているけれど、それ以外にも、いろんな環境や政治と絡んだ話があるんですよ、魚介類を巡っては。

私はそんなに環境第一、というほど熱心な人ではないのですが、グリーンピースの活動というのは「グッと」きます。ゲリラ的な活動が多いんだけれど、みんな本気で、プロなんです。
やり方のどこかに若者的な怒りがあるというか、「バカヤロー」と言って石を投げつけるような気合がある。すばらしい。そして、その怒りを表現する手段がまたまた本気。走行中のタンカーにボートでくっついていってタンカーにメッセージをくっつけたり、高い建物によじ登ってメッセージを掲げたり。そういうのをやる活動家というのはプロのノウハウを持っているから、その辺に落書きするのとは違うスケールでメッセージを伝えることができるのです。

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グリーンピースの活動を伝える展示。遺伝子組み換え食品に対する批判。

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粉ミルク、ベビーフード、牛乳の展示。遺伝子組み換え作物を使っていない製品と、使っている製品をそのまま並べて展示しています。変に名前を隠したりしないで、サラリと「遺伝子組み換え食品」のレッテルを貼るところがいいね。

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実際に活動を行う時に使う装備も展示されていました。これは、海に潜る時のセット。

「そんなことしてなんになる?」と、「つまらない大人」は言うだろうけれど、私は「バカヤロウ!」と言う事自体に価値があると思うし、みんなが声を上げれば何か変わるかもしれないという希望もあります。実際、ドイツでビオがここまで普及するようになったのは、そういう反骨精神があったから&それが実を結んだからだと思うし。

グリーンピースの活動というのは、どこかワクワクします。平気で本音を言う、おかしいことをおかしいと言う。誰かが言わなければいけない、でも、そんなこと言ったら、袋叩きにあうかもしれないし、訴えられるかもしれないし・・・というようなことに果敢に挑むグリーンピースは偉い。

グリーンピースは今年で30周年。・・・あ、私と同じか、と思ったらまた親近感がわきました。ちなみに、私が時々行くビオのパン屋さんも今年30周年。緑の党もできて30年くらい。私が生まれた頃にドイツではアルタナティブな活動が本格的になったんですね。多分、当時は小さな活動だったけれど、それが今ではメインストリームになりつつある。30年後にどんな社会になっているか、もっと言えば、30年後に私達はどんな社会に住みたいのか、という事を考えていく必要があるなと思いました。

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by KIKI-Brandenburg | 2010-10-13 16:36 | ベルリン生活

テンペルホーフ公園がオープン

一昨日(5月8日土曜日)に、テンペルホーフ公園がオープンしました。
使われなくなったテンペルホーフ空港を公園として一般に使えるようになり、お祭りムードのこの週末、さっそく私も行って来ました。

テンペルホーフ空港といえば、かつて、孤立した西ベルリンに物資を運ぶためのLuftbrücke(空の架け橋:「ベルリン大空輸」)に使われた空港として歴史的にも有名です。東西統一後は街のど真ん中にあるテンペルホーフ空港を使う必要性はなくなり、一年ほど前に閉鎖が決まり、半年前に最後の飛行機が飛んで、今週、公園としてオープン。歴史の流れはおもしろいですね。テンペルホーフ空港に関しては、「ベルリン中央駅」のまさとさんが今までにもいろんな記事を書いているので、興味のある人はどうぞ(タグ「新空港へ」)。

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公園とはいえ、基本的に空港そのまま。380ヘクタールある、といってもピンとこないと思いますが、とにかく広い!めちゃくちゃ広い!その上、空港だったんだから当たり前なんだけれど、まっ平ら。普通、公園というとたくさん木が生えていて、池があったり、アップダウンがあったり、というのが普通だとおもうんですけれど、そのどれもがない。見渡す限りのオープンスペースです。
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そして、テンペルホフ空港の建物というのは、ナチス時代に「ゲルマニア計画」のもとで作られたもので、これもまた異様に大きい。

シュールです。次元が違う。目の錯覚かと思うような光景。

こんな広いところで何をすればいいのか?って、何をしてもいいんですよ!
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コンクリートの地面にチョークで絵を書いて遊んでいる子供たち。気兼ねなく延々とお絵かきができます。
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なにをしてもOKだなんて、ベルリンってなんてすばらしい。
・・・ってね、実は、オープンの初日、ちょっとしたハプニングがあったんですよ。
夕方6時くらいに私は娘と出かけたんですが、公園の入り口に近づくとなんだか物々しい雰囲気。入り口のところで「扉を開けろ!」とシュプレヒコールをしている人がたくさんいて、そのまわりで、ちょうど来たばかりの人達がどうしたものかと立っています。
「一体なにが起きたの?」と隣にいた子連れの男性に聞くと、どうやら中でデモ&騒ぎがあったらしい。
「まったくベルリンらしいね。なんでもありですばらしいけれど、こういうものある」とその男性。
「ま、そういうのもなんでもあり、の一部なんでしょうね」と私。
子連れでえっちらおっちら来たもの同士、苦笑いです。

今後公園がどうなるかはまだハッキリしていません。公園として機能するのは確かだけれど、いくつか議論の焦点はあって、歴史的な価値を重視するのか、商業利用していくのか、どういう条件で管理していくのかとか、そういうことはまだこれから決められていくみたいです。
街中にこれだけの自由なスペースがあるというのは素晴らしいし、近くに住む者としては、子供と一緒に出かけられる場所が1つ増えたというのはうれしいです。

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by KIKI-Brandenburg | 2010-05-10 20:29 | ベルリン生活

ベーベル広場、続編

ベーベル広場を巡る話のつづき。

かつて焚書が行われ、その記念碑が埋まっているベーベル広場を商業利用することに対する批判が、現在開かれている「ファッションウィーク」を機に高まっている、ということを前回書きました。(「ベーベル広場を守れ」

どうやらファッションウィークはベーベル広場で行われているようですが(気になるなら見に行けって?寒いんだもん・・・^^;)次回からは別の場所で行われるようです。さらに、ベーベル広場では今後クリスマス市なども開かれないそう。

ベルリンの新聞「Berliner Morgenpost」www.morgenpost.deが詳しい経緯を書いています。記事をべったり張り付けちゃうのに抵抗がありますが、のちのち読めなくなると残念だし、解説している余裕がないので、ドイツ語OKの皆さん、読んでみてください。(以下「Berliner Morgenpost」より引用)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Fashion Week

Protest gegen Laufsteg auf dem Bebelplatz


Ein Bündnis um den Berliner Ehrenbürger Edzard Reuter will die Fashion Week vom Bebelplatz verbannen. Aus Rücksicht auf das dortige Mahnmal, das an die nationalsozialistische Bücherverbrennung erinnert, müsse der Platz "frei von trivialisierenden Massenveranstaltungen bleiben", heißt es in einem offenen Brief an den Regierenden Bürgermeister Klaus Wowereit (SPD), der gestern veröffentlicht wurde.
Zu den Unterzeichnern des Schreibens gehören neben dem früheren Daimler-Chef Reuter auch die Vorsitzende der Berliner Jüdischen Gemeinde, Lala Süsskind, die CDU-Bundestagsabgeordnete Monika Grütters sowie verschiedene Künstler und Kirchenvertreter. Sie beklagen, dass der Zugang zum unterirdischen Mahnmal durch Modeschauen, Weihnachtsmärkte und Eislaufbahnen regelmäßig behindert werde. Die "provinzielle Bespielung" eines authentischen Tatorts von Nazi-Verbrechen beschädige zudem das Ansehen Deutschlands.

Im Rahmen der Berliner Fashion Week finden in den kommenden Tagen wieder mehrere Modeschauen auf dem Bebelplatz im Bezirk Mitte statt. Seit 1994 existiert dort aber auch das Denkmal des israelischen Künstlers Micha Ullman, das an die Bücherverbrennung auf dem damaligen Opernplatz am 10. Mai 1933 erinnert. Das Kunstwerk zeigt eine unterirdische Bibliothek mit leeren Regalen. Besucher des Platzes sehen das Denkmal durch eine Glasscheibe im Boden. Schon der Bau einer Tiefgarage unter dem Platz hatte vor einigen Jahren für einen erbitterten Streit gesorgt.
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Wirtschaftssenator Harald Wolf (Linke) kündigte gestern an, ein Ausweichquartier für die Modenschau zu suchen. "Der Bebelplatz ist mit seinen historischen Gebäuden ein schöner Rahmen für die Modenschauen der Mercedes-Benz Fashion Week", sagte Wolf der Morgenpost. "Allerdings ist er aufgrund seiner Historie und insbesondere aufgrund der Bedeutung des Mahnmals eine Interimslösung." Weder der Veranstalter noch der Bezirk hätten die Nutzung des Platzes durch die Mercedes-Benz Fashion Week auf die leichte Schulter genommen, sondern stellten mit zahlreichen Maßnahmen die umfassende Zugänglichkeit und einen möglichst respektvollen Umgang sicher. Das bestätigt auch der Baustadtrat von Mitte, Ephraim Gothe (SPD): "Weihnachtsmärkte haben wir bereits vom Platz verbannt", sagte er. Bei der Fashion Week habe die Bezirksverordneten-Versammlung allerdings die "außerordentliche wirtschaftliche Bedeutung für Berlin" anerkannt. "Wenn ein alternativer Veranstaltungsort gefunden würde, würden wir das sehr begrüßen", so Gothe.

Doch die Suche nach einer Alternative gestaltet sich offenbar schwierig. "Bei der Suche nach einem Ort für die Modenschauen sind im Vorfeld alle zentral gelegenen Plätze geprüft worden, alle haben genehmigungsrechtliche Tücken, daher wird es notwendig sein, dass IMG als Veranstalter alle Möglichkeiten noch einmal durchgeht und perspektivisch auch Indoor-Locations ins Auge fasst", sagte Wolf weiter.

Veranstalter IMG ist von der Dynamik der Debatte über den Bebelplatz zwar überrascht, hatte allerdings bereits im vergangenen Jahr damit begonnen, einen anderen Veranstaltungsplatz zu suchen. "Wir hatten im November ein sehr gutes Gespräch mit dem Berufsverband Bildender Künstler (BBK), bei dem der Verband uns seine Bedenken noch mal deutlich gemacht hat", so IMG-Sprecher Daniel Aubke. Der BBK vertritt die Interessen des Künstlers Micha Ullmann. IMG habe damals bereits signalisiert, dass die Veranstaltung nicht zwingend auf dem Bebelplatz stattfinden müsse und man offen für andere Plätze sei. Seither hat der Fashion-Week-Organisator gemeinsam mit dem Senat etwa 20 Plätze und Gebäude in Mitte besichtigt, unter anderem waren der Pariser Platz, der Gendarmenmarkt, der Leipziger Platz und der Martin-Gropius-Bau im Gespräch.

"Weihnachtsmärkte haben wir bereits vom Platz verbannt"

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(引用終わり)

ということらしい。
気になるところはいくつかありますがね。
ダイムラーの元ボスが抗議するのは、ファッションウィークのスポンサーがメルセデスだから?とか、開催場所はどうしてもミッテじゃないとダメなん?(←だから、なんでテンペルホフじゃいかんのよ)とか。
でもまあ、どうやらベーベル広場が商業利用の対象になるのは今後ない、もしくはそのたびに批判されるであろうから、話としてはいい方向に向かっているみたいです。

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by KIKI-Brandenburg | 2010-01-22 02:03 | ベルリン生活

ベーベル広場を守れ

さっき台所でラジオを聴いていて、つい「おぉ!」と聞き入ってしまったニュースを1つ。

我が母校、フンボルト大学の本館はベルリンの中心地、ウンターデンリンデンにあります。その向かい側には、がらんとした広場、ベーベル広場(Bebelplatz)があります。知らずにここを訪れたら「こんな一等地がなんでただの広場になっているんだろう?」と思うでしょう。

実はこの広場の真ん中あたりに、記念碑が埋まっているんです。
記念碑という単語、どうもシックリこないですね。ドイツ語だとMahnmalといいます。Mahnはmahnen(警告する、促す)という動詞からきていると言えば分かるように、過去の過ちを忘れないように、という意味を込めた記念碑です。ドイツで「過去の過ち」といえばもう、十中八九、ナチス関係です。

1933年、ベーベル広場で焚書が行われました。ナチスが「ドイツ的ではない」とした本をそこで焼いたんです。本はただの紙の束ではありません。どんど焼きとか、そういう話ではないんですよ。本を焼くというのは、そこに書かれた思想を焼くということ。言論の自由を奪うということ。「本を焼く者は、ついには人間を焼くようになる」というのはハイネが言ったことですが、その後ナチスが何をしたかという事を考えると、焚書というのはとても象徴的な意味を持っています。

この記念碑は、とてもステキです。ステキというとなんか変ですけれど、私のお気に入りの記念碑です。広場を見渡してもそれらしきものは見当たらない。真ん中へんに行くと、ガラスの板があって、下が見えるようになっています。中にはカラッポの本棚。本がない。焼かれてしまった。ぽかーん。
カラッポなのは本棚だけじゃなく、本を焼いた人の頭の中なんじゃないかとか、本質的なものを失ってしまった空虚とか、沈黙の気持ち悪さとか、そういうものまで見るものに感じさせる、スゴイ記念碑だと思います。


・・・というのが、前置きで、その私が「おぉ!」と思ったニュースというのは、このベーベル広場で行われる予定だったイベント「ファッションウィーク」がそこでの開催をあきらめたらしい、という話です。

以前から、ベーベル広場で催しものをすることに対して抗議があったそうです。今までにも、そこでクリスマス市が開かれたり、特設のスケートリンクが作られたりしていて、私は別に気にも留めていなかったんですけれど、ナチスの犯した罪を考える場所を商業利用することに異議を唱える人達がいて、今回、ついにその声が聞き入れられたそうな。

イニシアチブを取っていた人の電話インタビューを聞いたんですけれど、すごく説得力がありました。ベーベル広場はただの広場じゃないこと、過去の過ちを伝える・考えるためには静かであるべきだということ、ベルリンには他にも商業利用できる広場があること。「よりによってベーベル広場を使う必要などない」・・・確かに。
ということで、焚書の行われた広場にでっかいテントを立てて、音楽かけて、モデルがつかつか歩く、というのはどうやらできなくなったみたいです。

ああ、ベルリンって、いいところだなと思いました。「お金だすんだからいいでしょ」とか、そういうのにピシャ!と平手打ちをする気合がある。「そういう問題じゃない!」って言うことができるって、なんてカッコイイ。
・・・これだから市の財政は大赤字とか、景気が悪いとか、そんなん、気にすんな!お金にならないことに、ただの「象徴」のために人が動き、政治が動くって・・・ベルリンに惚れ直しました。

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P.S.
・・・と思いきや、の後日談はコメント欄を読んでください。
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by KIKI-Brandenburg | 2010-01-19 19:39 | ベルリン生活

会議の仕事

子育てと大学の授業とバイトと・・・とあっちこっちやっているうちに、気付けばもう12月の最初の週末です。今年はあまり寒くないので、12月と言ってもピンとこないし、クリスマス云々やっている余裕がないので、多分このまま今年も暮れていくことでしょう。

さて、バイトと言いましたが、久しぶりに短期のバイトをやったのでそのことについて。
バイトに関しては以前にも書いていますよ。ミュンヘンに出稼ぎに行ったこと(「ミュンヘン(2):メッセの仕事」)とか、ブランデンブルク州のゴルフ場の話(「ゴルフの仕事」)とか。
日本語でホステスというとなんか、お水っぽいけれど、ドイツ語のホステスはコンパニオンとか、場合によってはプロモーターとか、コーディネーターのような感じです。私の場合はVIPのお世話係とか、日本人のお手伝いというのがメインです。メインって、それに絞っていたわけではないのだけれど、たまたまあった仕事がそういうのだったんです。やっているうちに板についてきたような気がします(^^)。

今回は、ベルリンで行われた会議でのVIP&日本人担当。自動車のギア(Getriebe)についてのシンポジウムなどが行われて、ドイツを中心としたヨーロッパの自動車関係会社がたくさん参加しました。日本人の参加者も結構いて、その人達のお世話をするのが私の仕事。2日半にわたって、ホテルでスーツ着てニコニコしてました。

今回面白かったのは、なんと言ってもテーマ。ギアって・・・あの、私、車の免許、持っていないんですけど(笑)。
Getriebeの会議だって言われても、そんな単語は私のボキャブラリーにはありませんでしたよ!Getriebeって何だ?と思って、参加する会社のホームページなどを見てはみたものの、エンジンとタイヤの間にある機械だということがわかり、オートマチックとか、マニュアルとか、トランスミッションとか、その辺の単語が出てきて、「あ、そういうやつか」と、どういうやつなのかは説明できないけれど、なんとなくわかったかも?という程度でした。

会議だけでなく、メッセのようなスタンドもたくさんあって、いろいろ見て、親切に説明をしてくださる方もいらっしゃったんですけれど、「へぇー」の連続でした。基本的に部品なので、それが実際にどういうふうに動いて、車全体の中でどんな働きをするのか、イマイチつかめなかったのが残念でしたが、そりゃ、参加している人達はその道のプロばかりですからね。その点、機械として完成している織機の方がわかりやすかったし、実際に動くのを見ると百聞は一見にしかず、という感じでした。

会議の内容を聞く機会もあったんですが、ドイツ語も英語も分かるはずなのに、ここまで内容についていけない、という経験は初めてでした。本当にわからないんですよ。世の中にこういうことを「フムフム」と分かって、日夜それに取り組んでいる人がたくさんいるのか・・・と、カルチャーショック的な驚きを覚えました。

今回残念だったのは、VIPや日本人のお世話といっても、それらしい仕事がなかったこと。今までの仕事は、お世話をする人とずっと一緒に行動をするので、個人的にいろんな話を聞けたり、面白い経験もできたのだけれど、今回の場合は、漠然とVIPと日本人のケアで、特に問題も起きず、「あたしに任せてっ!」という場面がありませんでした。無いなら無いで本当はいいんですけれど、それじゃあこっちは面白くないんですよ(^^;)。結局、受付で寒い中他のホステスと雑用をしているのがほとんどでした。主催者側は、通訳とか秘書代わりに使えるように私を雇っているのにね。

あとは、食事が不味すぎるとか、ちゃんと用意されていないとか、そういう、どうでもいいようで実は切実な問題もありました。夜の10時半まで働いて晩御飯が出ないって、一体どういうことでしょうね。

文句を言い出すといろいろあるし、今回のホテルそのものが私は全く気に入らなかったんですけれど、無事に終わったんだからいいことにしましょう。

今後、またこういったバイトをするかどうかわかりませんが、今回はお金以上に、働くという経験ができた事に価値がありました。娘は15ヶ月になったんですけれど、まだ手のかかる子供がいても働けたのは、ゾヤ君の協力のおかげです。最後の日には、授乳のために娘を会場に連れてきてもらうということもありました。そして、仕事の途中で授乳することに、他のホステスや、主催者側の方が理解を示してくださったことがありがたかったです。
私は家で子供と一緒にいるだけで幸せ、というタイプではないので、育児と自分のやりたいこと&やらなければいけないことのバランスをとっていくことの大変さというのを痛感しています。今回のバイトは、かなりハードスケジュールでしたが、これでまた1つ、子供がいてもできたことが増えた、やりたかったことができた、そう思えるのがうれしいです。

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by KIKI-Brandenburg | 2009-12-06 08:11 | ベルリン生活

まさとさんの「素顔のベルリン」紹介

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ブログ「ベルリン中央駅」でおなじみのまさとさんが最近ベルリンのガイドブック「素顔のベルリン―過去と未来が交錯する12のエリアガイド」という本を出版したので、ご紹介します。

速攻話が逸れますけど、そういえば、と思って、私のブログでかつてまさとさんについて触れた記事を読み直してみました。偶然にも、ピッタリ2年前の記事です。(「初トラバ」
そこで、最後に「いつか、彼が書いたベルリンの本が世に出るといいなと思ってます。」って書いてるんですね、私。2年経って、それが実現したわけで、友達として素直に「よかったねー、おめでとう!!」という気持ちです。

実際に読んでみて、「ああ、まさとさんだから書けた本だな」と思いました。
そして、「まさとさんらしいな」とも思いました。
何がまさとさんらしいのか、というのは説明するのが難しいのですが、なんというか、彼のマジメさというか、品というか、冷静さというか、そういうのが伝わってきました。トゲトゲしたものがないと言ってもいいのかもしれません。
良くも悪くもクリティカルではない、と言えるかもしれません。
私なんか、おそらく必要以上にクリティカルなんで、どこかに政治的なニュアンスとか、主張とか、批判とか、そういうのが入ってきてしまうんですけれど、まさとさんというのは、そういう毒っ気がない人です・・・少なくとも私はそういう印象を受けます。
味に例えると「プレーン」です。だから、この本も、マイルドな口当たりで、多分、誰が食べても(読んでも)おいしいといってくれると思うんです。ケンカを吹っかけてくる人は多分いないでしょう。
このまさとさんらしさ、というのは彼の強さでもあり、特にガイドブックを書くにあたっては彼のようなスタンスでとらえることが大事なんだと思います。書くべき人が書くべき本をようやく書いた、そんな感じです。

ベルリン在住者として、この街を愛するものとして、この本がベルリンのガイドブックのスタンダードになること、この本を手に日本人観光客がベルリンを訪れることに期待したい、そんなことを思いました。

まず、ガイドブックとしての情報量(地図、交通機関、店、ホテル等)が十分にあるのと、きれいな写真がたくさん載っているというだけでも、これを手にした人は「ベルリンに行きたい病」にかかると思います。

そして、これは私が特に評価する点ですけれど、ベルリンの多様性というのが見事に描かれています。
歴史に起因する多様性、地区ごとの雰囲気、そういうものが考慮されているので、ありきたりのベルリンガイドとは全く違うベルリンの深い魅力がわかるようになっています。

ベルリンの多様性というのを、ダラダラと説教臭くならないでサックリとまとめ上げたところに、ブログで培ったまさとさんの情報量の多さというのを感じます。

エリア10、クロイツベルク1は、ずばり、私の「キーツ」なわけで、見慣れているものをガイドブックの中に発見するのは不思議な気がしました。
読んでから「もし私だったら、このエリアをどう紹介したかな?」と考えて、多分、まさとさんと同じようにしたんじゃないかなと思いました。
メーリングダム駅からヴィクトリアパークに行って、ベルクマン通りを通ってグナイゼナウ通り駅でゴール。
シャミッソー広場に寄るようになっているのは、まさとさんが最近までこの近くに住んでいたからでしょうね。彼のこの「キーツ」への愛が感じられます。私だったら多分、ベルクマン通りをそのまま通り抜けていたでしょう。

クロイツベルガーとして、ちょっと「?」と思ったのは、エリア10(ベルクマン通り周辺)がエリア11(コトブッサー・トーア駅周辺)より先に来ている点。
確かに、クロイツベルクの名前の由来はビクトリアパークのモニュメントにあるんですけれど、普段、クロイツベルクというと、「コティ」の方が一般的だと思います。ゴテゴテのクロイツベルクといったら、やっぱりコティ。まず、そこを紹介して、トルコ人の話をして、その後で「でも、そんなにエキゾチックなところだけじゃないんですよ、ベルクマン通りあたりもいい感じですよ」というふうにしたほうが、順序としてシックリくると思いました。あ、でもその辺は、まさとさんが慣れ親しんだ「キーツ」への愛ということにしましょうか(笑)。

あと、すごく細かい点を指摘すると、88ページの国立図書館ですけれど、あれが「シュタービ」といわれているのは親しみを込めてではなく、単に「シュターツ・ビブリオテーク」じゃ長すぎるから、「シュタ」と「ビ」をとって「シュタービ」というだけだと思います。
以前私が見たベルリンのガイドブックでは「シュタちゃん」なんていう風に書かれていましたけれど、そういうニュアンスではないんじゃないかな。ドイツ語では最後にIをつけて「ちゃん」のニュアンスを出す事はよくあるんですけれど、国立図書館の場合は、たまたま「ビブリオテーク」の頭が「ビ」だった、というだけだと思います。・・・違うかしら?

この本を読んで、しみじみと「やっぱベルリンっていいよな」と思いました。私はベルリンに来てもう7年になるんですけれど、行ったことのない場所はまだたくさんあります。この本を読んでていて、「あら、私ったら、ここにもまだ行ってない(--;)」の連続でした。
ベルリン在住者や、ベルリンリピーターにもオススメな一冊です。

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by KIKI-Brandenburg | 2009-11-14 00:03 | ベルリン生活

地球アゴラ出演

昨日、地球アゴラというNHKの番組に出演しました。(番組ホームページはここ
ベルリンの特集で、私と、まさとさん(「ベルリン中央駅」)ともう2人、計4人の在独日本人がベルリンから、壁崩壊20年に沸く(?)ベルリンの今を伝える、というもの。
私はDDR博物館から、FDJの青いユニフォームを着て出演しました。

前もってブログで宣伝しよっかな、と思ったんですが、半分くらいがライブの番組なので、本番でオオボケをかましたら恥ずかしいな、と思ってやめときました(笑)。

自分で言うのもなんですが、私は基本的にマジメな人なので、「テレビでしゃべるとなれば、それなりに用意しとかなきゃな」って思っていたんですね。それに、DDRや旧東ドイツがテーマであれば、言いたいことの1つや2つもあるし、私の発言が誤解を招くようなことになってはいけないし、それに、本名&顔出しですからね!

今までにも、ラジオの出演依頼がいくつかあったんですけど、時間的余裕が無いとか、内容が気に入らないとか、お金がでない(も同然)とか、いろいろあって、全部断ってきました。私のようなマイナーな人間を目ざとく発見してくださるなんて、ありがたいことだと思いますが(^^)。
それで、今回も向こうから依頼があったんですけれど、テーマとコンセプト(スカイプでつないで現地の生の声を伝える)が面白いなと思ったのでやることにしました。

快諾したのはいいものの、実際には結構大変でした。
というのも、こっちは子連れなんで、24時間スタンバイということができないんですね。
私が出かけるとなればゾヤ君にお守りをしてもらわなきゃいけないし、電話がかかってきた時にすぐに対応できる状態だとも限らない。
そして、こんなときに限って家族揃って風邪でダウン。
ライブが基本の番組だし、VTRの編集などで、変更に次ぐ変更。こっちのフットワークの悪さというものを思い知りました。
学生生活では、週単位でプレゼンを用意したり、論文に至っては月単位で取り組んでいるので、数時間後にはまた内容が変わっているというのは、すごい異文化でした。
そして担当の方の激務ぶりには驚くばかり。

インタビューをするにしても、マスコミの手法と民俗学の手法は違うんだな、という、当然と言えば当然のことを痛感しました。
インタビューは民俗学の真髄みたいなことろがあるんですけれど、学術的にやる場合は、綿密に情報収集をするし、インタビューそのものにも時間をかけるし、言外の要素(雰囲気、表情、話しかた、ジェスチャー)も重要だし、さらにそのインタビューを分析素材としてどう使うかというのには細心の注意を払うものなんで、いきなり人を呼び止めて質問したり、予備知識なして速攻、というのは、これもまた異文化でした。

まあ、そんなこんなで、ひょぇぇ~ということが多かったんですけれど、当日はもっとひょえぇぇ~で、実際には、用意していたこととはかなり違うことを言いました。なんで、冷静に見たらおかしげなことを言っていたかもしれません。っていうか、なんて言ったか、覚えてないし!みなさん、気にしないでください。

内容的にどう、というのはまあ置いておいて、個人的によかったのは、担当者、共演者、アシスタントの方がみなさん、気さくだったということと、番組の最後でちゃっかりゾヤ君と娘まで登場できたことです(笑)。

というわけで、いい経験になりました。

ちなみに、今日が壁崩壊20周年の記念日なんですけれど、私達は至って普通な日を過ごしました。平日の月曜なんで、多分、みなさん結構普通にすごしたんじゃないかな。壁崩壊が夏だったら、もっとお祭りムードになっていたのかもしれないですね。まったく、壁を壊したくもなるようなドンヨリ&シトシト寒い日でした。

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by KIKI-Brandenburg | 2009-11-10 06:32 | ベルリン生活

1,3ユーロで解雇

書こうと思っていて遅くなってしまった時事ネタを1つ。

旧東ベルリンの「カイザース」で働いていたレジの従業員のバーバラさんは、客の忘れたデポジットのレシート1,3ユーロを勝手に使ったことを理由に解雇されました。

といっても、ドイツに住んでいない人だとピンとこないので説明。

カイザースというのは、(多分)ドイツ中にあるスーパーのチェーン。ディスカウントのスーパーよりちょっと高いけれど、高級というほどでもないスーパーです。

デポジットっていうのは、数年前からドイツでやってる、私にはかなり面倒に見えるシステム。
ビール瓶やペットボトルに入ったものを買うときに瓶の代金を払って、空になったらスーパーに持っていってそのデポジットを返してもらえるというやつです。ゴミが減るといえばそうだけれど、そのために瓶を自動認識したり、ペットボトルを潰す(←そのままリサイクルするわけじゃないんですよ)機械が導入されています。レジでボトルを返す人がいると、後ろに並んでいる人は待たされるし・・・、と、まぁ、そういうシステムがあって、瓶を返したときにレシートがもらえるので、それをレジで清算できます。

1,3ユーロっていうと、今のレートだと200円にも満たない金額です。

ということが分かると、「え?」って思うでしょう。
200円にも満たない金額を理由に解雇ですよ。

このバーバラさんの背景というと、DDRのころから30年にわたりレジで働いているベテランで、お客さんにも好意的に見られていたそうな。プライベートでは3人の子供の母、それもシングルマザー。50歳くらいのおばさんです。

ちなみに、レジっていうのは、ドイツでは低賃金労働の代名詞みたいな仕事です。給料は安いのに、キッチリ働かなきゃいけなくて、遅かったり、ミスが多かったりするとクビになることもある。ここ数年、スーパーが監視カメラを設置して従業員を調べていたなんていう話もあります。
ドイツのレジのオバちゃんの無愛想さって、日本人にはカルチャーショックだけれど、あの人達の労働環境ってのはそもそもヒッドイもんなんですよ。フレンドリーにやれる人の方がスゴイ。そんな仕事を、このバーバラさんは30年間もずっと律儀にやってきたわけです。

それなのに、たった200円で解雇。
問答無用の解雇。
30年間やってきたことなんか考慮されない。

・・・ひどくない、それ?

解雇の理由としては、雇用主は信用できない従業員を解雇してもOKという労働法に拠っていて、つまり、窃盗という行為をする「信用の置けない」従業員は切ってヨシ、ということです。
この事件の場合、肝心なのは刑法じゃなく、労働法なんです。だから、盗みそのものの重さではなく、盗みによって雇用主の信用を欠いてしまったらアウト、ということ。

・・・それにしても、ひどくない?

この事件が大々的に取り上げられたときに、ドイツ人も「なんだよ、それ!!」っていうリアクションでした。
窃盗なんていうと大げさだけど、事務所の物を勝手に使うとか、サボるとか、そういうことってそんないちいち訴えられるようなことでもない。会社の紙を200円分私用に使ったら解雇?200円分の労働時間で仕事に関係ないネットや電話をしたら解雇?常習犯ならヤバイかもしれないけれど、たった一回のことですよ。

このレシートがどういう経緯でバーバラさんに使われるようになったのかっていうのは混乱しているところなんですけれど、どうやら、客が忘れていったものが何日も放置されていて、それをバーバラさんが仕事の後の買い物のときに使ったらしい。
ということは、窃盗って言ったって、店の物を盗んだというのとはちょっと違いますよね。敢えて言えば、客から1,3ユーロ盗んだわけで、店としては被害を被っていない。

・・・でも、ダメらしいよ。

それで、この事件の「Ach,so!(なるほど)」なオチというのは、このバーバラさんが積極的に労働組合の活動に参加していたという事。1,3ユーロは首を切る口実だったんですね。店の側は、煙たい存在としてバーバラさんに目をつけていて、ここぞとばかりにミスを見つけて解雇した。逆に言えば、きっと、そのくらいしか解雇する理由がみつからないほど、マジメに働いていたんでしょう。

・・・ひどい。

バーバラさん側は断固戦う構えだったし、世論どころか、政治家まで「そんなバカな話があるか」と言い出したので、ひょっとしたらこれを期に雇用主の側の利益を重視した労働法が変わるかも?なんて感じだったんですけれど、これ以上の上告はできないことになってしまったので、このまま「残念でしたね」で済んでしまいそうです。

・・・かわいそうだな。

バーバラさん、それでも働きたいんだって。
家族を犠牲にしてでも今までやってきたし、それが自分の生き方だから、また仕事に戻りたいんだって。
でも、カイザースは断固として再雇用を受け付けない。レジ以外の仕事でもダメだって。こんなに有名になっちゃったら、「普通に」働くことなんてもう無理かもしれないね。

低賃金労働でもずっとやってきた、こんなこと言っちゃいけないかもしれないけど、DDRなオバちゃんですよ。人がやりたがらないような仕事に誇りを持って律儀に取り組んできた人。本来だったら、スーパーは一番大事にしなきゃいけない従業員なのに、こういう人をバッサリ切ってしまうって・・・。

スーパーの側だけじゃなく、法律ってのはなんて非人間的なんだろうって思いました。
ジャン・バルジャンもびっくりですよ。パン1個盗んで追いかけ回されるのに匹敵する「あぁ、無情」ぶり。
最近、ドイツでも銀行や企業のスキャンダル云々がよく取り立たされて、今でも、オペルを国が助けるべきか、なんていう話がでているけれど、そういう大企業のためにはどんどんお金が動いていくのに、一方でこんな話があると、なんか、おかしいよなーって気になります。

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by KIKI-Brandenburg | 2009-03-07 04:47 | ベルリン生活

外国人局の恐ろしさ

今日、ビザの更新のために外国人局に行ってきました。

と、聞いて、おそらく多くのベルリン在住のみなさんは「あぁ、ごくろうさま・・・」と思ってくれるでしょう。えぇ、大変でした。まったくもう。

外国人局というのは、ビザの発行や更新をする役所なのですが、それがまぁ、タチの悪い役所なのです。物分りのいい役所なんてそもそも期待できるものではないのでしょうが、外国人局の対応の悪さというのはズバ抜けているように思います。
ベルリンに来て以来、この役所に足を運ぶ事が何度かあったんですけれど、そのたびに嫌な思いをしています。

そういえば、交換留学で初めてビザを取りに行った時は、朝5時起きで行ったのに、ついたらすでに長蛇の列でびっくりしたな。そう、あそこは延々と待たされるところなんです。

今まで私は学生ビザだったんですが、今回、配偶者ビザに変えることにしました。まだ学生なので、学生ビザでも問題はないのですが、学生ビザだと働いていい日数が決まっているし、大学を卒業したらどっちにしろ配偶者ビザに変えないといけないわけで、じゃあ今のうちに手続きを済ませておこうと思ったんです。

10月に、まず、電話で予約を取ろうとしたのですが、誰も出ない。何度かけても出ない。
しょうがないので、メールを書きました。すると、必要な書類を添付して送ってくださいと言う返事。早速いくつかの書類を添付して送ったのですが、アレがない、コレがないと、何度かやり取りをするはめに。・・・まず、この時点で、プロの仕事じゃないと思うんです。最初のメールのときに、具体的にどの書類が要って、どうすればいいかっていうのをちゃんと書けば、何回もメールのやり取りなんかしなくても済むのに。それで、こっちもいろいろ確認して、要求されたのは全部添付して送ったんですね。普通、ここまでちゃんとできれば、行って、すぐにビザを発行してもらえそうなものなんですけれど、外国人局にはそんな「フツー」は通用しない。「これで全部揃っているはずですから、予約を取ってください」とメールをしたら

予約は取れないので予約なしで直接きてください

は?!だったら、なんで何回もメールのやり取りをしたんですか??
あのですねー、こっちは産まれたばかりの子供がいて、移動が大変なんですよ。それで予約無しで行って延々と待たされるなんてのは本当に困るんです。でも、しょうがないので、予約なしで行きました。ちなみに、配偶者ビザに変える際には、相手もついてこなければいけなくて、ゾヤ君と、娘との3人で出向きました。すると・・・

長蛇の列。

建物の入り口から50mくらいずらーーーっと人が並んでるじゃないですか!
でも、赤ちゃん連れということで、先に行かせてもらえました。よかった~☆と思ったのもつかの間、入り口で

スト中で、緊急の件でなければ対応しない。

とのこと。なんと、外国人局は夏からストをやっていて、それがまだ続いていたんですね。

外国人相手の役所がストやってどうするんですか!!
企業とかならストをやるのもまだわかるけれど、選挙権どころか、ドイツ社会での発言権すらろくにない外国人が困るだけじゃん。
それで、その日は「スト証明書」みたいなものをもらって門前払い。そんな証明書作る暇あったら働いてください(怒)。

まぁ、学生ビザはまだ切れないからいいか、と思っていたのですが、別の問題が発覚。
外国人学生の身分では、児童手当やもう1つの国から出る手当てがもらえないのです。「ビザを変更したいんだけれど、外国人局がやっていない」と言っても、その手当てを出す役所は「別のビザがない限り手当ては出せない」と言う。

・・・ということで、11月になってまた家族3人で外国人局に。
今度はやっていたものの、どうやらストをしていた影響で、仕事が全然片付いていかないらしい。

予約無しでは学生ビザを変更する人がいないと、インフォで言われました。

そんなバカな・・・。

そこで粘って話をしてみると、「予約無しでも部屋に入って行って話をしてみれば?」ということで、教えてもらった部屋にいって、交渉開始。
ところが、その担当者、最悪にタチが悪い。別の人も「できない」「時間がない」「出て行け」と言うだけ。その態度のまぁなんと横柄なこと!!ついにゾヤ君もブチ切れて、言い争いになってしまって、私は止めに入って、話をして、それでも結局ラチが開きませんでした。

これでは困る、ということで、別のインフォの人に話をして、そこでなんとか別の担当者に予約を取ってもらうようにしてもらいました。

そして、12月になって、手紙が来て、ようやく、今日の予約がとれたんです。
ちゃんと別の担当者で、待たずに直接部屋にいってください、と。おぉ、やればできるじゃないか(^^)。

それで、今日また、家族3人でえっちらおっちらと寒い中でかけました。
ちゃんとビザ、取れたと思います?

そーんなわけ、ないでしょう!

ふーーーーーー。

予定の10分前について、指定された部屋にいってみると・・・

鍵がかかってる。

すでにここでもう嫌な予感。
予定の時刻になっても、ノックをしても返事無し。
あぁ、また始まった、と思いました。
それで、別の部屋に入って、事情を説明すると。

「その担当者は今日は居ませんよ」

そんなこと、どこにも書いてないんですけど。
「2つ向こうの部屋に行ってください」
と言われ、その部屋に行って、事情を話すと

「コンピューターが壊れていて、仕事ができません」

な、なんですとーーー!!

そこでまた交渉開始。・・・もう何度も来てるんだ、赤ちゃんも一緒なんだ、ダンナだって来なきゃいけないんだ、なんとかしてくれ、と。

すると、じゃあこの紙に書いてくれればダンナは次回来なくてもいい、ということになり、その書類を書いて、必要な書類に目を通してもらって、私のビザを発行してもらうことになりました。といっても、機械が使えないので、今日はパスポートを置いてきて、明日取りに行くことに。今度は「パスポートは役所があずかっています」という証明書を作ってもらう。なんでそういう証明書だけは作れるんだろう・・・。

ということで、明日、念願の、というわけでもなかったんだけれど、ここまでくると「念願の」と言わざるを得ない、新しいビザがもらえそうです。

本当にできてるんだろうなー。怪しいなー。

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by KIKI-Brandenburg | 2009-01-09 05:52 | ベルリン生活

雪の公園

今年の冬はあんまり寒くないのかな、と思っていたら、1月に入ってからぐっと冷え込みました。今日は起きると一面こんもりと雪。そしてお日様がピカピカに照って、空がスコーンと晴れて、とてもすがすがしい光景でした。
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午前中に近くの公園(初雪の様子はここ)に行ってみると、ふかふかの雪でいっぱい。木々に積もった雪が風で飛ばされて、それが日光を浴びてキラキラ光ってとてもきれいでした。寒くてどんより曇っていると、気分まで沈みますが、寒くても空が晴れていると逆にシャキッとします。
そうだ、あのソリのゲレンデはどうなっているかな?と思って行ってみると・・・
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a0104785_6261284.jpg今日は一面雪で覆われて、ソリ滑りにはもってこいです。平日の午前中だったので、あまりたくさんの人はいなかったけれど、キャーキャー楽しそうな子供&それに負けずに楽しんでいる大人達がいました。

さて、明日のお天気は・・・というと
a0104785_649254.gif
数字は最高気温です。最高でマイナス5度前後って結構寒いですね。それにしても、ラオズィッツは寒いんだな、コトブスはマイナス8度だよ・・・と思ってコトブスの詳しい天気を見てみると・・・ひゃー、明日の最低気温はマイナス15度だ!!ゾヤ君曰く、「ラオズィッツは夏暑くて冬寒い。」そういえば、夏は旧東ドイツって西より暑いんだったな・・・。石炭採って、その跡を湖にしているラオズィッツ。冬は石炭でぬくぬく、夏は炭鉱跡の湖で、ってある意味正しいのかな、なんて、そんな気になりました。

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by KIKI-Brandenburg | 2009-01-06 07:12 | ベルリン生活