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ブランデンブルク州、旧東ドイツ、ベルリンを楽しもう
by KIKI-Brandenburg
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   ★KIKIの自己紹介★
岐阜県生まれ、岐阜県育ち。
立教大学文学部ドイツ文学科卒業。同大学在籍中、交換留学生としてベルリン・フンボルト大学へ留学。
立教大学卒業後、フンボルト大学に正規学生として入学し、ヨーロッパ民俗学とジェンダー学を専攻。
2007年9月下旬に著書「がんばれ、ブランデンブルク州!」を出版。アマゾンなどネットの本屋さんでも買えます。「がんばれ、ブランデンブルク州!」で検索してください。ベルリンではDDR博物館でも売っています。興味のある方は私に直接問い合わせてくださっても結構です。

2008年8月の終わりに娘が産まれました!育児ネタもちょくちょくあります。

ドイツ語のプライベートレッスンをしています。興味のある人はここか、直接こっち(別ブログ)に飛んでください。

      ★お願い★
このブログ内の文章や写真に興味を持って引用/転載してくださる場合は、出典として明記してください。ネットの場合はリンクを張ったりトラックバック機能を使ってください。そして、そんな名誉なことがあれば、KIKIはぜひ知りたいので、ご連絡ください。

このブログはKIKIが趣味としてやっているものです。不快なコメントなどは削除しますのであしからず。

記事の内容に並々ならぬ興味をそそられた方、KIKIと直接コンタクトを取りたい方はメールでどうぞ。
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ブランデンブルク州の観光情報(州の公式観光案内)

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Guten Morgen, du Schöne

DDR時代の女性の日常生活について知るのにいい本に、
Guten morgen, du Schöne というのがあります。
著者はMaxie Wander (1933-1977) という女性で、旧東ベルリンで1977年に出版されたこの本は、20人ほどの、年齢も境遇もさまざまな、東ドイツで生きる女性のインタビューからなっています。

今学期、DDR関係のゼミでも参考資料になっていた本で、実はまだちゃんと読んでないんですけど(←え~)、この本、まずタイトルがおもしろいでしょう。
Guten morgen, du Schöne、直訳すると、「おはよう(ございます)、美しい人よ」。え?なんでかな?と思ってこの本を開けると、目次の前に、このタイトルの元になっていると思われる詩があります↓

Guten Morgen, du Schöne!
Für einen Blick von dir
sind tausend Dinar wenig.
Für deine Brust
werde ich zehn Jahre zu Fuß gehen.
Für deine Lippen
werde ich die Sprache vergessen.
Für deine Schenkel
gebe ich mich zum Sklaven.
Guten Morgen, du Schöne!
Steig auf den Apfelschimmel und reite Galopp.
Ich warte auf dich im Wald.
Mit einem Zelt ungeborener Kinder.
Mit Nachtigallen und einer Hyazinthe.
Mit einem Bett aus meinem Leib,
mit einem Kissen aus meiner Schulter.
Guten Morgen, du Schöne!

Kommst du nicht,
ziehe ich das Messer aus dem Brot,
wische die Krumen vom Messer
und treffe dich mitten ins Herz.


勝手に訳すとこんな感じ↓

おはよう、美しい人よ。
君のまなざしのためなら1000ディナール(:お金の単位)も少ない。
君の胸のために僕は10年歩いたっていい。
君の唇に僕は言葉を失う。
君の太もものためなら僕は奴隷になろう。
おはよう、美しい人よ。
白い馬にのって、ギャロップをしよう。
僕は森で待ってるよ。
テントの中で生まれる前の子供たち。
ナイチンゲールとヒヤシンス。
僕の体をベッドにして、僕の肩を枕にして。
おはよう、美しい人よ。

でも、来てくれないのなら、
パンからナイフを取り出して、
パンくずをぬぐって、
君の心臓を一突きにしてやる。



・・・強烈だ。


最後の一行、こっちもグサッと突かれる感じ。
もともと、ジプシーの詩らしいけど、詳しいことは書いてありません。なぜこの詩とこの本がリンクするのかも説明されていません。
いろんな解釈ができるでしょうね。まぁ、みなさんの想像力にお任せしましょう。

個人的に非常に気に入ったというか、ツボにはまってしまった詩でした(^^;)

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by KIKI-Brandenburg | 2008-02-25 22:19 | DDRを知ろう

オーダー・ナイセ・サイクリングコース

一週間ほどくたばってましたが、だいぶ元気になってきました。久しぶりにブログも更新するぞ。

ちょっと前に国立公園の話をして、最終回でサイクリングコースのことについて触れました。せっかくだから忘れないうちにこのサイクリングコースを紹介しておきましょう。

国立公園に沿って続いているサイクリングコース、正式には
オーダー・ナイセ・サイクリングコース
(Oder-Neiße-Radweg)
という、長いサイクリングコースの一部です。どのくらい長いかというと・・・

a0104785_0202966.jpg全長630km!
オーダー・ナイセ線に沿ってずらぁぁぁっと続いています。
図はサイクリングコースのホームページより。

普通に考えて、南から紹介したいところだけど、この図を見ながらとなると、北からの方がわかりやすそうなので、そうします。
ついでに、今までこのブログで紹介したこともおさらいしようではありませんか。

まず、終点はメクレンブルク・フォアポンメルン州のウーゼドム島。バルト海に浮かぶこの島は旧東ドイツ屈指のリゾート地です。砂浜がすごくきれいで、夏になると観光客でいっぱいです。そのうちこんな妙な飛行機も飛ぶらしいしね。

オーダー川が終わるのはポーランドのシュテティンという街。水色の線(オーダー川)と、赤色の線(サイクリングコース)の間に、黒い線があるでしょう、これが国境。私が本で「反則」と言っていた、オーダー川の西なのにポーランドな土地、というのがどの辺のことが、この図でよくわかると思います。

オーダー川と国境とサイクリングコースが合わさるところに、ポーランドのGryfinoという街があります。ここはヨーロッパ民俗学の調査旅行に行ったときに通ってきました。自転車での国境越えについてはここ

その南にあるのが国立公園、ウンテレス・オーダータール。まとめて読みたい人は、「タグ」の「ウッカーマーク」からどうぞ。

オーダーブルフを南下すると、フランクフルト・オーダーにたどり着きます。炭鉱跡の湖とか、命がけグルメも楽しめる、ワイルドな街(?)フランクフルト・オーダー。

その南にあるのが、元祖DDR都市のアイゼンヒュッテンシュタット。ちなみに、ちょっと南にあるノイツェレ(Neuzelle)という街には、大きいごてごての修道院があります。この街の南で、オーダー川がポーランドから流れ込んできてるのが分かりますか?

国境がナイセ川になったところにあるのが、本でも取り上げている、グービン

ザクセン州との境あたりにあるのが、バラ園の街、フォースト(Forst)

州境を超えてすぐのザクセン州にあるバート・ムスカウ(Bad Muskau)には、三色アイスで有名な(?)ピュックラー公爵がつくった庭園があります。

ザクセン州とポーランドを隔ててきたナイセ川は、そのあとチェコに入ります。というより、チェコが源流というほうが正しいですけれど。

ということで、ながーい、ながーいサイクリングコース。私は部分的にサイクリングしたことはあるけれど、全部通したことはありません。630キロというと・・・私のテンポだと10日から2週間くらいかかるかな。いつか走破したいもんです。

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by KIKI-Brandenburg | 2008-02-21 01:46 | サイクリング

ブランデンブルク協奏曲

少し前にフィルハーモニーのランチコンサートに行って「やっぱりクラシックを生で聴くっていいな」と思った私。この日曜日の夜にさっそくちゃんとしたコンサートに行ってきました。偶然にも

ブランデンブルク協奏曲

をやるということで、ランチコンサートのあとでチケットを買っちゃったんです。

ブランデンブルクと聞いて、まずブランデンブルク協奏曲を連想するのは、私の母だけではないはず。私はあの、「タン、タン、タン、タン、ティラリラリラリラ♪(←知ってる人はきっと分かる)」っていう、あれしか思い浮かばない、ましてや1番から6番まであるこの作品を通して聴いたことなんかない人だったので、この機会に、一度ちゃんとした演奏を聴いてみるのもいいだろうと思ったんです。

そもそも、バッハ、嫌いではないしね。現代音楽の不協和音聞いてて気分悪くなってくるくらいだから、むしろバロック音楽の、あのキッチリと整ったメロディーというのは時々無性に聴きたくなります。

今回の演目は

Sinfonia aus der Kantate »Am Abend aber desselbigen Sabbats« BWV 42
Brandenburgisches Konzert Nr. 2 F-Dur BWV 1047
Konzert für zwei Violinen, Streicher und Basso continuo d-Moll BWV 1043
Brandenburgisches Konzert Nr. 3 G-Dur BWV 1048
Brandenburgisches Konzert Nr. 4 G-Dur BWV 1049
Brandenburgisches Konzert Nr. 6 B-Dur BWV 1051

「え、5番やんないの!」って思いません?そう、あの「タン、タン、タン、タン、ティラリラリラリラ♪」は5番なんです。

「なんで私が唯一知ってるとこを飛ばすかな~?どうせなら1から6まで通してやればいいのに・・・」って思ったんですけれど、別に私のために演奏してもらうわけでもないし、知らない曲を聴くのもいいか・・・ということで、ちょっと前からバッハな夜を楽しみにしていました。チケットはネットで頼んで10ユーロ。なんと最前列(^^)。

a0104785_23321276.jpgどうしてこのバッハの作品がブランデンブルク協奏曲というかというと、
ブランデンブルク=シュヴェート辺境伯クリスティアン・ルートヴィッヒ(Markgrafen Christian Ludwig von Brandenburg-Schwedt 1677-1734)(←この人。写真はヴィキペディアより。)
に献呈されたからだそうです。
ブランデンブルクマニアな私でも「え、誰、それ?」と思いました。調べてみると、このクリスティアン・ルートヴィッヒというのは大選帝侯の9番目の息子、つまり、フリードリヒ一世(プロイセン初代国王)の弟です。

この曲を正式にブランデンブルク協奏曲と呼ぶようになったのは19世紀になってからだとか。
ラッキーだな、ブランデンブルク州!
バッハといえば、現在のテューリンゲン州の方が馴染みが深いし、この曲を作った当時は、現在のザクセン=アンハルト州で仕事してたのに、19世紀に曲の名前を付け替えられたおかげで、すっかりブランデンブルク州のテーマソングみたいになっちゃって(^^;)。
だって、「テューリンゲン協奏曲」とか「ザクセン協奏曲」ってないでしょう(←知らないだけかもしれない)。ありがとう、バッハ。あなたほど旧東ドイツの端っこの州のイメージアップに貢献してくれた人はいないよ(笑)。

さて、肝心のコンサートですけれど、一言で言うと

気持ちよかった。

バロック音楽ってぼーっと聞いていると眠くなっちゃいそうだけれど、生で聴くとなんてドラマチックなんだろうと思いました。特に、今回は最前列で聴いていたので、視覚でも楽しめました。
それぞれ、3楽章からなる曲で、一曲の中でも雰囲気がずいぶん違いますが、印象に残っている部分の感想をまとめておきます。

ブランデンブルク協奏曲の2番はトランペットが活躍します。トランペットといっても、小ぶりですごく高い音が出ます。まるで鳥が鳴くみたいに、高い、高い、トランペットの音が響きます。それと対照的なのが、となりでピロピロと転がるような音をたてるリコーダー。トランペットがコウノトリなら、リコーダーがスズメくらい。2羽の全然違う鳥が楽しそうに歌います。

3番はチェロが3つもあって、深くて豊かな感じの響きがきれいでした。私がイメージしたのは広がる大地です。小麦畑、トウモロコシ畑、菜の花畑、豊かな実りの大地。その上に広がる大空には雲が流れ、時々曇ったり、雨が降ったり、また晴れたりします。

4番は2つのリコーダーが印象的でした。スズメというより、鳩みたい。ぽっぽっぽって、なんだか平和な感じ。バイオリンよりビオラが活躍します。日向ぼっこして、ぽかぽかして、あぁ、気持ちいいなという雰囲気です。

6番はバイオリン以外の弦楽器で演奏します。全体に音が低いんだけど、それが暗くなくて、落ち着いた感じでいいと思いました。今回聴いた中で、現代のブランデンブルク州のイメージに1番近かったのはこの6番かな。重工業や炭鉱の重さ、松林の色、建物のくすみ具合。そういうものが、低い弦楽器の音から連想されたからです。

300年近く昔にこの曲を作ったバッハも、それを受け取った辺境伯も、この曲が「ブランデンブルクのテーマ」になるとは思っていなかったでしょうね。そして、バッハはともかく、そう華やかとはいえない(であろう)人生を送った辺境伯が、「ブランデンブルク協奏曲のあの人」として歴史に名を残したのも面白い話だと思います。
機会があればぜひ全部通して聴いてみたいです。

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by KIKI-Brandenburg | 2008-02-14 00:12 | ベルリン生活

花粉症

多くの人はもう気づいていると思うのですが、私は結構エコな人です。
自然が好き、植物が好き、できるものなら有機栽培にもっと投資したいと思っているタイプ。緑がないとどうもダメなんです。だから、部屋にいっぱい植物置いてるし、暖かい季節には窓際で野菜とか花をせっせと作っています。
ドイツの選挙権があったら、おそらく緑の党に入れているでしょう。ドイツ一、緑の党が強い選挙区、クロイツベルク地区に住むべくして住んでる人です。

そんな、自然に優しい私ですが、理解できない事があります。
それは・・・

花粉症。

日本ではスギ花粉の季節になると、マスクして薬飲まないとやってられませんでした。
ベルリンに来た当初は、「そうだ!ドイツにはスギってないし、これで花粉症から解放されるぞ☆」と思っていたんですけどそれはまったくのぬか喜びでした。

ドイツでは、ドイツの植物の花粉にやられてます。

なぜだ・・・植物を愛する私がなぜ花粉に攻撃されるのだ・・・(T-T)

世の中こんなもんなのかな。理屈じゃないんでしょう、きっと。日本のスギ花粉ほどではないにしろ、花粉の季節になると、鼻がグスグス、くしゃみ、鼻づまり、涙目etc. 一般的な花粉症の症状がでます。

ベルリンの(私が反応する)花粉のシーズンというのは、日本より遅くて、大体4月くらいなんですけれど、いろんな植物が時間差攻撃を仕掛けてくるし(笑)、その年によって時期や症状のひどさにも差があります。

私、この数日、鼻がグスグスしていたんです。ゾヤ君が風邪をひいていたので、「あらら、うつっちゃったかな」と思っていたんですけれど、今日、「これは花粉症では・・・?」という気がしてきました。
だって、鼻水が透明なまま(露骨な表現ですみません)なんですよ。普通の風邪だと・・・違いますよね。それに、鼻以外の症状がこれといってない。
でも、花粉症にしては早すぎなんじゃないかな??と思ったんですけれど、今日、昼過ぎに近くの公園に散歩に行ったら、鼻がムズムズして、くしゃみを連発したんです。これは怪しい!

帰ってきてネットで調べてみると・・・

ガーン、もう、飛んでる!!

a0104785_0542928.jpg←ハンノキ(Erle)がバッチリ花粉を飛ばしています。いろんな種類があるようなので、家の周りにあるのか分からないんですけれど、花粉予報によればかなり飛んでいるらしい。
ベルリン周辺で花粉症を起こす植物のなかでは、早いシーズンに花粉を飛ばす木です。まず、この木が飛ばしだし、それに他の木がどんどん続いていく感じです。

a0104785_0593459.jpgそして、ハンノキほどではないけれど、すでに「ほどほどに」花粉を飛ばしているのがセイヨウハシバミ(Hasel)。
ドイツ語で「ハーゼル」といいますが、英語だと「ヘイゼル」です。そう、ヘーゼルナッツのヘーゼル。
このセイヨウハシバミは、かなり大きい木で、街路樹として植えられていることもあります。・・・家の近くの道路にいくつも植えられてるよぉ(><)
食用としてスーパーで売られているヘーゼルナッツは丸っこいどんぐりみたいで、街路樹が落としている実はもっと小さくて形も不揃いです。毎年、道に落ちているヘーゼルナッツを見て、「これは上手くすれば食べられるんだろうか・・・」と思いつつ、いまだに試した事はありません(^^;)
セイヨウハシバミの花は、全然花っぽくなくて、長細いふわふわしたのが垂れ下がっています。シーズンになると、たくさんの花がさらさらと風に吹かれて、それに、そもそもこの木は涼やかな感じでキレイなんですけれど・・・どうも私はこの木の花粉もダメみたいです。(画像は2つともウィキペディアより。)

この2つが花粉を飛ばし始めたということは、しばらくしたら、ポプラ、ヤナギ、ニレ、ブナあたりも飛ばし始めるかもしれないです。
それにしても、今年は早い。冬がそんなに寒くなかったことと、ここ数日暖かい日が続いたからでしょうか?明日から、また10度以下の気温に戻るから、これからどうなるかわからないけれど、「空気吸わないわけにいかないんだから、勘弁してよ」、というのが花粉症患者の切実なる訴えです。

ヘンだなと思うのは、日本では針葉樹のスギの花粉にやられていたのに、ドイツでは基本的に広葉樹の花粉に反応しているという事。ドイツでモミの木あたりの花粉でおかしくなるなら分かるけれど、どうして広葉樹なんでしょうかね?関係ないのかな、そういうのは。

本で、「ブランデンブルク州では松林を広葉樹のある混合林に変えていく取り組みがある」ということにも少し触れています。混合林って、生態系にとってはいいんですけれど、花粉症患者としては、微妙です。ブランデンブルク州に多い松は、花粉症を引き起こさないですからね。松林、実は一部の人間に優しいんですよ、ははは。

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by KIKI-Brandenburg | 2008-02-11 02:04 | ベルリン生活

エコ回廊 南ブランデンブルク

ネットでローカル新聞を読んでいたら、こんなタイトルの記事を発見。

Start für europaweit einmaliges Naturprojekt „Ökologischer Korridor Südbrandenburg“
Freie Bahn für Wolf, Otter und Hirsch


ヨーロッパで類をみない自然プロジェクト「エコ回廊 南ブランデンブルク」がスタート
オオカミ、カワウソ、シカのための自由な通り道
                              (Lausitzer Rundschau より)

ほー、ブランデンブルク州にまた自然保護区ができるのかいな、と読み進めたら、どうやらかなり大きなプロジェクトのようです。詳しくはwww.stiftung-nlb.deを参照。

もともと、ロシア軍の軍事訓練場だったところや、すでに自然保護区になっているところをつなげて、広大な自然保護地域を作るみたいです。
その大きさたるや、3000平方キロ
お隣のザクセン=アンハルト州から、ポーランドまで延びる「回廊」(歴史に出てくる「ポーランド回廊」にならって、回廊という訳を使いましょう)をつくり、動物が自然な行き来をできるようにします。
南ブランデンブルクといっても、ベルツィッヒ(Belzig:要塞のある街)ベーリッツ(Beelitz:シュパーゲルの街)のあたりや、シュプレーヴァルト、フランクフルト・オーダーの南のあたりをつないでいくという感じ。・・・って言って分かるのは私くらいか。ハイ、本見てくださいね(^^)。

20年越し(別の新聞では30年)で計画されているこのプロジェクト、最初の2年間の試験的プロジェクトに640 000ユーロ(一億円以上!!)の資金が投入されるそうです。
「えぇっ、そんなお金がどこに!?」
と思ったら、国の環境財団が大部分を出して、部分的にブランデンブルク州の環境省やWWFや自然保護団体も援助するらしい。自然保護関係となれば、うまくいけば、今後EUやいろんな団体がバックアップするかもしれませんね。

ドイツって、というか、すくなくもベルリンやブランデンブルク州は、お金が無い、無い、と言いつつ、時々ポーンとすごい事をやるんですよ。特に環境だの芸術だの、「そんなもん、食えんでしょうが」と突っ込みたくなるようなことにすごい額のお金を投入したりする。
見てるこっちは気持ちよくなりますよ(笑)。おーっし、よくやった!みたいな。企業がやらないようなことを採算度外視でやっていく。それに税金や補助金がガンガン使われて、さらにEUあたりが律儀にバックアップしていくのがお決まりという感じです。
「無い袖は振れない」というけれど、なぜかブランデンブルク州は振ってるんですよね。それを可能にするのが、国やEUの強力なバックアップで、そういうのができてしまうドイツって、ヨーロッパって、すごいなぁ、とよく思います。

税金の無駄遣いといえなくもないけど、環境にお金を使うというのは、将来に投資するようなものだから、夢があるし、「食えるか、食えないか」なんていうそんな俗っぽいことは置いといて・・・っていう、その浮世離れしたところがすごい。
経済対策とか、そんなどうせ焼け石に水なことにつぎ込むより、ちょっとくらいお腹が空いてたって、未来の環境のことを考える方がいいのかもしれないし。ブランデンブルク州の、どこかで霞食って生きてるような感じが、私はなんとも好きです。

ブランデンブルク州の、ベルリンから離れた地域では、過疎化も深刻ですからね。この調子で行けば、そのうち人が居なくなるような地域はたくさんあるだろうから、それを嘆くんじゃなく、開き直って、今から自然保護区にしてしまうのもアリだと思います。そうすれば、人が居なくなってただの荒れ果てたところになるんじゃなく、自然のなかに消えていくという感じになるんじゃないかな。

そういうところで「エコツーリズム」をやるのもいいし、動植物がのびのびできる場所になってもいいし、ベルリンが嫌になった人がひっそりと暮らせるところになってもいいし。
実際に、南ブランデンブルク州のどこだったかでは、いなくなったはずのオオカミがポーランドから戻ってきたそうですし(笑)、こんな自然保護区作ったら、いろんな動植物が復活するかもしれませんよね。

いいじゃん、こういうの、どんどんやってよ\(^0^)/

そのうち、州の半分くらい自然保護区になっちゃいそうなブランデンブルク州でした♪

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by KIKI-Brandenburg | 2008-02-08 07:14 | 自然保護区/公園

国立公園(7):行ってみよう!

長々と続いてきた国立公園シリーズ、これで最終回です。

めでたく(?)エコツーリズムも解禁されたわけですし、実際に行ってみましょう。
オーダータールというのは、ベルリンからかなり離れているので、Cゾーンのように気軽にふらり、というわけには行きません。でも、せっかくだから、この地を訪れる際のヒントをいくつかご紹介します。

私のように車を使えない人は、ゴトゴトと電車に揺られて、終点のシュヴェートまで行くのが一番簡単です。持っていくものはなんと言っても自転車!
ベルリンから出かける場合は、自転車持参でいくのが賢いでしょう。街の中を移動するにも便利ですし、国立公園に沿って、「オーダー・ナイセ・サイクリングコース」の一部があるので、ここまできてサイクリングをしない手はないのですっ!

街の中に国立公園のインフォがあるので、そこで情報収集をしたら、川のほうへ向かいます。そうすると
a0104785_4475263.jpg

こんな、大きな橋があるはず。これがポーランドに続く道です。

この川はオーダー川ではなく、それと平行して作られた水路です。
この川の向こうに湿地帯が広がっていて、それを超えるとオーダー川の本流があり、それがドイツとポーランドの国境です。国立公園の中は、決められた場所以外、自転車で入る事はできないし、サイクリングコースはこの水路に沿って作られています。

以前、ヨーロッパ民俗学のゼミでこのエリアを自転車で回ったときは、シュヴェートから南下して、国立公園の博物館&事務所があるクリーヴェン (Criewen) という村に行きました。
シュヴェートの中心地では、水路は幅も広いし、岸辺もキッチリ整備されていますが、ちょっと外れるとこんな感じ。
a0104785_4482517.jpg

自然の川みたいでしょう。

サイクリングコースはこんな感じ。右が水路、左が国立公園。
a0104785_4485593.jpg

ちゃんと舗装されているので、快適なサイクリングができます。時々車も来るけれど、基本的に自転車しか通らないようなところなので、のんびりシャコシャコこいでいると本当に気持ちいい。

a0104785_4492539.jpg

延々と広がる湿地帯。その上をひゅーんと鳥が飛んでいたりして、静かでいいですよ。

このサイクリングコース、かなりオススメなんですが、実際に行くとしたら・・・

・飲み物&食べ物を持っていく
・どこから帰るか前もって計画を立てる


という、この2点を忘れてはいけません。

シュヴェートを離れると、北上しようが、南下しようが、村しかありません。ところどころにレストランはありますが、数も限られているし、気の利いたスーパーなどは見当たらないので、食料と水は確保しておくのが賢明です。

サイクリングコースは延々と続いているんですが、問題は電車の駅がないということです。ベルリンに電車で帰るとなると、シュヴェートまで戻るのが一番確実です。
シュヴェートから南下する場合はアンガーミュンデ方向の駅に、北上する場合は国境の駅タントウ (Tantow) あたりに行くのもいいでしょうが、どっちにしろ、サイクリングコースからは結構離れているし、そもそも、電車の本数があまりないので、気をつけましょう。

「ドイツの秘境」なブランデンブルク州の中でもかなりの「秘境」と思われるオーダータール。今後、どういう発展をしていくのか、まだまだ目が離せません。

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by KIKI-Brandenburg | 2008-02-07 05:11 | 自然保護区/公園

無駄って素晴らしい

本当は国立公園シリーズに決着をつけるつもりだったのですが、今日は結構ハードスケジュールで疲れちゃったので、気分転換に全然関係ないことを書いてみます。
一応お題は「無駄って素晴らしい」ということにしておきましょう。

さて、今日、実家から荷物が届きました。私がベルリンに帰ってきてからすぐ送るはずだったのがなんだか遅くなって、今頃来たんですけど、その中に、節分の豆が入ってました。・・・遅いでしょう、本当に。
まあいいじゃないですか。小さい子供がいるわけじゃないし、この年になって「鬼は~外!」なんて、それもベルリンのど真ん中でやらなくてもいいでしょう。

でも、この節分の豆、ご丁寧に、木の升を意識した四角い箱に入ってたんですよ。まず、この時点でかなり無駄っぽい。でも、このキレイでキッチリした箱を見て、私はウキウキしました。
ふたを開けようとすると、なかなか開かない。こんなところも無駄にキッチリしてる。
何とか開けてみると、中はなんてことない、節分の豆です。数粒食べたら香ばしくっておいしかったけど、まぁ、煎っただけの大豆です。
・・・ふと思った。この大豆より、この箱の方がお金かかってんじゃないか?と。

なんかいいなーと思いました。
こういうものを大真面目に作っている人が日本にいるんだよな、この会社の人たちは、この箱に生活賭けてんだろうな、すごいなぁ、そういう集中力って。
この完璧主義と気合がドイツのパッケージにはないんです。普通に売ってるものなんて、ホントに、どーでもいい包装しかしていない。環境を考えれば、シンプルなものにドーンと入れるほうがいいのかもしれないけど、なんだか、遊びがない。余裕がない。味気ない。

そういうことって、ずっとこっちで生活していると慣れちゃうけれど、時々、こうやって日本の物を手にすると、「わー、すごい・・・」って思います。何もかもがキレイでキッチリしている。

荷物の中にお菓子も入ってて、その中にチョコボールがありました。
その場に居合わせた、甘いもの大好きなゾヤ君、さっそくあけようとしたんですけれど、あの、薄いビニールの包装にまずてこずった。
「よく見なさいよ、ここに明け口があるでしょうが」
そして、ビニールをなんとかあけると、箱をこじ開けようとした。
「このくちばしから出すの!」
「なんで?」
「そういうお菓子なの。これ、くちばしなの」
といって、私はくちばしをくちばしらしく開けて、金のエンゼルが付いてないか、ちゃんとチェック。
「ここに金のエンゼルがついてたら、この裏の写真のヤツがもらえるんだよ、銀だったら5枚あつめるの」
ゾヤにはどうも、このお菓子の巧妙さがわからない。
「そんなこといいけどさ、この箱はなんでこんなに小さいの?」
「そりゃ、子供が食べることを考えると、このくらいのサイズの方が食べ過ぎなくていいんじゃないの?」
「もっと大きくすればいいのに」
そう言って、ゾヤ君はあっという間にチョコボール一箱を食べてしまう。それも、残ってたの、全部一度に手のひらの上に出して。

・・・ダメだ、こいつドイツ人だ。


お菓子の中に、ミルキーも一袋ありました。その袋もゾヤは力任せに開けようとする。
「違う!ここからあけるって、わざわざ書いてあって、切れ込みがあって、ちゃんとかわいく色まで付いてるじゃない!!」
パッケージをよく見ると、中に、大玉というちょっと大きいのや、包装紙のクローバーの葉が普通は3枚だけど、4枚になってる、ラッキーなのもあるかもしれないと書いてある。
それをゾヤに説明すると、笑いはするけど、探さない。私は大玉を見つけてちょっと幸せな気分になったのにね。

こういう細かい無駄、私は生きていく上で大事だと思うんですけど、これって、ある意味、とても日本人っぽいこだわりなのかな。

先日、ソニーのRollyというのを見ました。「サウンドエンターテイメントプレーヤー」だそうで、タマゴ形のステレオで、光って踊るんです。くわしくはここ
実物を目の前で見て、私、爆笑しちゃったんですけどね。タマゴが・・・踊るんです。タマゴの左右がピコッと開いて、そこから音楽が流れて、その「手」をくるくるしながら、光って踊るんです。

感動しました。なんて素晴らしい無駄。
どこにタマゴが光って踊る必要があるのか、わからないじゃないですか。でも、おもしろいんですよ。無駄を超越した無駄というか、芸術的な無駄だと思いました。こういうの、絶対ドイツ人は作らないでしょう。この遊びと余裕はドイツ人にはないと思う。日本人のやることだなー、日本人っていいなーって、しみじみ思いました。

チョコボールのくちばしといい、大玉ミルキーといい、踊るタマゴといい、こういうのに、時々郷愁をかられます。

考えてたら「鬼は~外!」がしたくなりました。
無駄にキレイなパッケージに入った豆、空になるまで部屋でゾヤにぶつけて遊びました。

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by KIKI-Brandenburg | 2008-02-05 07:31 | 日本の話

FKKの飛行機

ネットで面白いニュースを見つけました。

FKKって知ってますか?本の中でもちょっと触れてるんですけれど、海水浴や日光浴を全裸ですることです。
FKKは旧東ドイツでかなりポピュラーで、そもそもDDR時代から定着してたことです。旧西ドイツでは「ヌーディスト」なんていうことが多いけど、いやいや、そんな変質者じみたもんじゃないんですよ。そう、旧東ドイツの皆さんにとっては服を着ないのはカルチャーの一部(Freie Körperkultur)なんですから。

かくいう私も、実はFKK好きです。
ベルリン周辺の湖でも、FKK専用のビーチがあるし、メクレンブルク=フォアポンメルン州の海岸でもFKKは一般的です。もちろん、水着を着たい人は水着を着たい人のエリアに行けばいいんです。だた、FKKのエリアで水着を着てると浮いちゃうよ、という話。

私も最初は「えー、知らない人の前で裸ってのは・・・それもみんな裸ってどうよ?」と思ったんですけれど

体を締め付けるものが無いのは楽だし、
風や砂の感覚がダイレクトに感じられて気持ちいいし、
開放感バッチリだし、
別にジロジロ見られるわけでもないし、
見られたって減るもんじゃないし、
見られて恥ずかしい体でもないし、
そもそも裸って恥ずかしいものじゃないし、
その気になればこっちが見たっていいんだし、
日本の温泉みたいなもんだと思えば違和感ないし、

ということで、一回やったらはまってしまったというか、
着なくていいなら、着ません!
ということになりました。

開き直っちゃうと全然イヤラシクないんですよ。
痴漢とか、覗きとか、盗撮とか、そういう陰湿さはないし、そういうのって、そもそも「見てはいけない」っていうコードが働いてるからこそ成立する、チラリズム的な欲望でしょう。
みんな裸で、ドーンとしてる場じゃ、エロチックな妄想にも浸れないと思うんですよね。少なくとも私はね。知りませんよ、実はそういう妄想でいっぱいな人もいるのかもしれないけれど、まぁ、そんなん、私には関係ないです。

前置きが長くなりましたが、そんなFKKに新たなる領域が加わるそうです。それは、

FKKの飛行機!

・・・飛行機の中でみんなスッポンポン。
なんで?なんで飛行機の中で全裸である必要がある??
と、私も思ったんですけれど、どうもそういうのをしたい人がかなりいるらしい。その飛行機っていうのが、要はFKKのビーチに行く人が乗る飛行機で、徹底してFKKを楽しみたい人は、ビーチだけじゃなく、もうずっと服なんか着たくないみたいです。

あはは、冗談でしょう!と思ったんですけれど、どうやら本気らしく、今度の7月から、メクレンブルク=フォアポンメルン州のウーゼドム島に行く飛行機が計画されているそうな。その上、その飛行機、全然安くないのに、予約が殺到しているそう。

どこの誰がそんなことを考えたんだ?!と思ったら、
a0104785_0483416.gif

OssiUrlaubという、旧東ドイツの旅行会社。ホームページはここ

Ossiっていうのは、旧東ドイツの人たちを指す言葉。蔑称というほどでもないけど、皮肉っぽいニュアンスがあるので、私たちはあんまり使わないほうがいい言葉ですけれど、それにバケーションという意味のUrlaub。

a0104785_0524029.jpg「旧東ドイツ人のための旧東ドイツ人による旅行会社」というのがベースだそうで、旧東ドイツの空港からの便を扱っているだけでなく、そもそも旧東ドイツの人たちがよく行く旅行先に絞っているそうな。
私がいいなぁ~と思ったのは、出発地を検索するところで、一番上にベルリンが来て、ドレスデン、エアフルト、ライプツィッヒ、ロストック、と、旧東ドイツの街がズラズラッと出てくる事。
偉いぞ、OssiUrlaub!私は前からアーヘン(Aachen)が一番先に来るのが気に食わなかったんだ!
画像は2つともOssiUrlaubのホームページより。

私は飛行機の中で裸になりたいとは思いませんけど、FKKというのはまだニッチであるようだから、そこに目をつけたというのは面白いですね。
そのうちに、全裸でOKなレストランやホテルもできるかも。案外楽しいのかもしれない。でも・・・ま、私はいいです(^^;)

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by KIKI-Brandenburg | 2008-02-02 01:22 | 現代旧東ドイツを知ろう

国立公園(6):法改正

晴れてオープンしたものの、厳しい自然保護規則で住民とのトラブルが続いた、国立公園ウンテレス・オーダータール。これを見かねたブランデンブルク州は解決策に乗り出します。

以前にも説明したように、ドイツの国立公園というのは、州のレベルでいろんなことが決められて、それを国のレベルで承認する、というスタイルをとっています。だから、国立公園に関わる直接的なことは州が管理できるんです。

国立公園をめぐるごたごたには、簡単に言うと、次の人たちが関わっています。

近隣の住民:自然保護に反対ではないけれど、人間の生活も考えて欲しい
企業:経済活動を規制されるのは困る
農業/漁業関係者:自分たちの生活基盤を脅かさないで欲しい
観光業:エコツーリズムをもっとやりたい

               VS.

国立公園:厳しい規制は当然のこと
自然保護団体/研究者:自然保護が第一
ブランデンブルク州:せっかくの国立公園をつぶすわけにはいかない

それぞれの立場を考えると、もっともな言い分ばかりです。
しかし、いつまでもギクシャクした関係をつづけるのは無理ですし、せっかくの国立公園なんだから、みんなに愛されるものであってほしいですよね。そこでブランデンブルク州は法改正に乗り出します。

2006年の10月、ブランデンブルク州議会で国立公園に関する法律が改正されました。住民の側に大幅に歩み寄った、大胆な妥協案です。

まず、みんながやきもきしていたタイムリミットを帳消しにしました。
国立公園は、面積の半分以上が一般の人が入れない地域(Totalreservat)でないといけなくて、それを2010年までに確立するというのが当初の法律で決められていました。この、2010年というリミットをなくしてしまったのです。
え、そんなんでいいの?と思ってしまいますが、期限をなくしただけで、面積の半分以上をTotalreservatにするという目標は変わっていません。それまでなくしてしまったら、国立公園の資格を剥奪されかねませんからね。
なんだか、詭弁という感じがしないでもないですけど、これで国立公園側が焦ることもなく、住民に無理強いすることもなく、まぁ、ぼちぼちやっていこうや(^^)、ということになったわけです。

そして、住民にとってよかったのは、エコツーリズムが解禁されたことです。
もちろん、一部の限られた地域ではあるものの、水泳、散策、カヌー、乗馬、キノコ狩りなどができるようになりました。これで、地元の人々が気軽に自然を楽しめるようになり、さらに観光客にもそれなりのアクティビティーを提供できるようになりました。

あとは、ごく一部の伝統的な漁師はTotalreservatで釣りをしてもいいとか、企業が求めていた道の建設もOKされました。(規模はかなり小さくされたようです)

ちょっと、ブランデンブルク州、
そんなに妥協していいんですか?!
と、私はびっくりしましたよ。
でも、このくらいまでやらないと、もうニッチもサッチもいかないところまで来ていたんでしょうね。この法律は、「自然が自然のままでいられる」という国立公園の理念に反しているんですけれど、そんなことを言っていると住民から総スカンを食って、国立公園の存続そのものが危うくなる、という危惧があったんだと思います。

何事も妥協・・・。

なんだか、すごくブランデンブルク州っぽいな
理想を追う余裕がないというか、なんでいつも切羽詰って妥協なんだろう、という気がしないでもないけど、ま、いいじゃん、ブランデンブルク州の国立公園らしくて。これでみんながそこそこハッピーになれるならいいじゃん。
写真はブランデンブルク州の環境省www.mluv.brandenburg.deより
a0104785_01253.jpgま、カタイ事いわず、どうよ、カヌーでも(笑)。カヌーが環境にどういう悪影響を与えるのか知らないけれど、観光客としてなら、私も一回乗ってみたいです。自然を肌で感じながらゆっくり過ごすなんて、なかなかいいじゃん、と思う私は、環境保護のなんたるかを分かってない俗物かもしれませんけどね、いいと思いますよ、私は。

ということで、国立公園をめぐるいざこざは、なんだかゆる~く、解決してしまいましたとさ♪

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by KIKI-Brandenburg | 2008-02-01 00:41 | 自然保護区/公園